ツールレスコネクタSQUICH®とは?工具不要の配線方法とメリット
角型コネクタの配線には、電線にコンタクトを取り付ける「圧着式」や、ドライバーで電線を固定する「ネジ式」など、さまざまな結線方式があります。
イルメではそのひとつとして、専用の工具を使わずに結線できるSQUICH®(スクイッチ)をラインアップしています。
SQUICH®とは?
SQUICH®は、被覆を剥いた電線を端子へ挿入し、アクチュエータボタンを押すことで結線するスプリング式の接続方式です。
専用の圧着工具が不要なだけでなく、
- 被覆を剥いた電線を直接配線できる
- 結線状態を目視で確認しやすい
- 配線した状態で導通確認ができる
- 振動や衝撃が発生する環境にも適している
- 電線を取り外して再配線できる
といった特長があります。
この記事では、SQUICH®の配線方法を動画で紹介するとともに、メリットや主な製品ラインアップについて解説します。
SQUICH®の配線方法を動画で確認
SQUICH®の配線方法は、「電線の被覆を剥く → 電線を挿入する → ボタンを押す」というシンプルな操作です。
また、一度結線した電線を取り外す場合は、マイナスドライバーを使用してアクチュエータボタンを開放することで、電線をリリースして再配線できます。
実際の配線・リリース方法は、以下の動画をご覧ください。
【SQUICH® 配線・リリース方法 動画】
SQUICH®を使用する5つのメリット
1.専用の圧着工具が不要
SQUICH®には、コンタクトを電線へ圧着する工程がありません。被覆を剥いて電線を挿入し、ボタンを押せば結線できます。
そのため専用の圧着工具を準備する必要がなく、工具を現場へ持ち運ぶ手間や、複数拠点への工具配備、工具管理の負担を減らせます。
現場でコネクタを組み立てる場合、配線するコネクタが少量の場合、保守・メンテナンス時に配線する場合、複数の拠点で作業する場合などにとても適しています。
他の配線方式との違いは?
角型コネクタには、SQUICH®のボタン式以外にも、圧着式・ネジ式・Push-in式などがあります。
それぞれの配線方法や作業工程、メリット・デメリットについては、こちらの記事で比較しています。
2.裸線を直接配線できる
対応する電線であれば、裸線を直接配線できます。
フェルール加工や圧着式コンタクトを取り付ける必要がないため、電線の前処理を減らせます。
※撚線・単線・フェルール加工電線に対応。
3.結線状態を目視で確認しやすい
SQUICH®は、配線前はアクチュエータボタンが上がっており、結線するとボタンが押し込まれます。
ボタンの状態を見れば、まだ結線していない端子がひと目でわかる構造です。
多極コネクタでは複数の電線を順に配線していくため、未結線の箇所を視覚的に把握できることは作業上の利点になります。工具を使わずに配線できるだけでなく、配線後の確認がしやすい点もSQUICH®の特徴です。
4.配線した状態で導通確認ができる
アクチュエータボタンには、テストプローブを挿し込める穴が設けられています。
結線後、この穴にテスターのプローブを差し込めば、電線を配線した状態のまま導通を確認できます。
「配線する→ボタンの状態を目視で確認する→テストプローブで導通を確認する」という流れで、配線後の導通チェックまで一貫して行えます。

専用工具を使わずに配線できるだけでなく、結線後の確認まで行いやすい構造になっていることもSQUICH®のメリットです。
5.振動や衝撃が発生する環境にも適している
SQUICH®は、スプリングの力で導体を保持します。
ネジによる締結と違い、振動や衝撃が発生する産業機械にも適しています。
SQUICH®の主な製品ラインアップ
SQUICH®は、必要な極数や定格、コネクタサイズに合わせて複数のシリーズから選択できます。
| シリーズ | 主な特徴 | 極数 | 定格電流 |
|---|---|---|---|
| CKSH | 小型サイズ | 3+PE、4極 | 10A |
| CDSH | 高密度タイプ | 9、18、27、42極+PE | 10A |
| CSAH | スリムタイプ | 10、16極+PE | 16A |
| CSH | 標準タイプ | 6、10、16、24極+PE | 16A |
| CMSH | 高電圧対応 | 3、6、10極+補助極+PE | 16A |
SQUICH®はこんな場合におすすめ
SQUICH®は、特に次のような場合に適した結線方式です。
- 専用の圧着工具を使わずに配線したい
- 配線工程を減らしたい
- 配線後の結線・導通確認を行いやすくしたい
- 配線変更やメンテナンスに簡単に対応できるようにしたい
SQUICH®の選定もイルメジャパンへご相談ください
SQUICH®は、
「電線を挿入して、ボタンを押す」
というシンプルな操作で結線できるツールレスコネクタです。
専用の圧着工具を必要とせず、被覆を剥いた電線を直接配線できるだけでなく、結線状態の目視確認やテストプローブによる導通確認も可能です。
そのため、配線工程だけでなく、配線後の確認作業まで行いやすいことがSQUICH®の特長です。
イルメジャパンでは、
「現在使用している圧着式コネクタからSQUICH®へ変更できるか知りたい」
「使用している電線サイズに対応する製品を探したい」
「必要な極数・定格に合うSQUICH®を選定してほしい」
「既存の角型コネクタから置き換えられるか確認したい」
といったご相談にも対応しています。
SQUICH®の製品選定や、角型コネクタの配線工数削減をご検討の場合は、イルメジャパンまでお問い合わせください。